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2026年1月26日 中国新聞朝刊より
中国地方5県で2025年に確認された特殊詐欺の被害額は58億1,163万円(暫定値)に上り、過去最悪となりました。
県別の被害額では広島が26億で最多
手口別では、被害件数の5割強が「おれおれ詐欺」
年代別では10代~30代が全体の3割近くを占めている
【年齢は関係ない?!だまされる時の脳の仕組みとは】
特殊詐欺事件の内容を読むと、どうして?なぜ疑わなかったの?と疑問に思うこともあるでしょう。
しかしながら、篠原教授によると、脳の特性から人は「複数のことを同時並行処理できない」それを特殊詐欺グループは上手く利用し続けているという。
優れた働きをする前頭前野=コンピューターのキャッシュメモリのような情報処理をするところ。実はその性能には限界がある。
前頭前野のメモリのことを「ワーキングメモリ」=作業記憶
作業を記憶し、必要になった時に取り出す→「脳のメモ帳」
この「脳のメモ帳」は年齢とは関係なく誰もが3枚~4枚しか持っていません。
ですから、いくつもの情報をどんどん入れられ、その全部が重要だ、と言われてしまうと脳のメモ帳では処理が追い付かなくなるのが当たり前です。つまり、特殊詐欺はその脳の仕組みをまさに利用しているのです。
次から次へと電話がかかってきて情報過多にして、脳のメモ帳を使い切らせる状態を意図的に作っているのです。「ストレスフルな情報や人をたくさん入れる」ことで一気に圧をかけてくる。
高齢であろうとなかろうと、このテクニックのもとでやられると、人は普段通りに思考できなくなり、稚拙な判断しかできなくなります。
だます側は無数の対象に電話をかけています。おそらくその大多数の中でも、急にストレスをかけられることに脆弱な人、ワーキングメモリの力が落ちている人が引っかかりやすいということです。
篠原菊紀さん(公立諏訪東京理科大学工学部情報応用工学科教授)【NIKKEI STYLE掲載記事より】
対策として
★知らない番号の電話には出ない
★警察がLINEでやり取りすることはない
★電話やLINEでお金の話が出たらそれは詐欺
対策を紙に書いて目に付く場所へ貼っておいてください。
決して一人で悩まないようにしてください。
必ず誰かに相談してください。
困ったら188(いやや)(消費者ホットライン)
#9110(警察相談専用電話)
へ電話してください。